間取りアプリで家具配置を試す:無料で簡単に始める手順
日本の賃貸でよくある1LDKやワンルームを例に、無料の間取りアプリで家具配置を試す手順を解説。畳数から寸法への換算表、内法の実測、動線の確認、二案比較のコツと、無料で足りる範囲の判断表を載せています。

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引っ越し前に「このソファは本当に入るのか」「ベッドを置いたら通れるのか」を確かめたいとき、間取りアプリは紙とメジャーより早く答えを出します。この記事では、日本の賃貸でよくある1LDKやワンルームを例に、無料で始められる間取りアプリで家具配置を試す手順を、畳数から寸法への換算を含めて順に説明します。
日本の間取りをアプリに落とすときの前提
海外製の間取りアプリはメートル法かフィートで寸法を扱います。日本の物件情報は「6畳」「8畳」のように畳数で書かれているため、まず面積に換算する必要があります。
不動産広告の表示ルール(不動産の表示に関する公正競争規約)では、居室の広さを畳数で示す場合、一畳あたり1.62平方メートル以上の広さがあるという意味で使うと定められています。これを使って、部屋の一辺の長さを見積もります。
畳数 | 面積(1畳=1.62㎡で計算) | 正方形に近い場合の一辺の目安 |
|---|---|---|
4.5畳 | 約7.3㎡ | 約2.7m |
6畳 | 約9.7㎡ | 約3.1m |
8畳 | 約13.0㎡ | 約3.6m |
10畳 | 約16.2㎡ | 約4.0m |
表の値は規約の基準値からの計算例です。実際の部屋は長方形が多く、柱や梁で使える面積が減るため、可能な限り内見時に実測してください。壁の内側同士の距離(内法)と、図面上の壁の中心同士の距離(壁心)は数十センチ違うことがあり、家具が入るかどうかはこの差で決まります。

無料で始める手順

1. 寸法を集める
内見または現住居で、各部屋の内法の縦横、天井高、ドアと窓の位置と幅、コンセントの位置を測ります。図面のPDFがあれば、アプリに下絵として読み込める場合があります。
2. 部屋の外形を描く
アプリの2D画面で、LDKと寝室を長方形として描きます。日本の1LDKでは、LDKが十畳前後、寝室が六畳前後という組み合わせが多く、まずこの二部屋を置けば全体のバランスが見えます。
3. ドアと窓を配置する
開き戸は開閉に扉一枚分の空間が必要です。引き戸やクローゼットの折れ戸も、開く方向を再現しておくと、家具が干渉するかどうかが分かります。
4. 家具を実寸で置く
アプリの家具カタログにあるものを、実際に買う予定の家具の寸法に合わせて調整します。ベッドはマットレスの寸法ではなくフレームの外寸で、ソファは奥行きを含めて入力してください。
5. 動線を確認する
通路の幅は、人が横向きにならずに通れる幅を目安に確保します。ベッドの片側を壁に付けるか、両側を空けるかで、寝室の残り面積は大きく変わります。冷蔵庫や食器棚の扉が開く範囲も忘れやすい点です。
6. 二案を比較する
一案だけでは判断が偏ります。「ソファを窓側に置く案」と「テレビを窓側に置く案」のように二案を保存し、動線と収納量で比べます。Planner 5Dのようにプロジェクトを複数保存できるアプリなら、この比較が簡単です。
Planner 5Dでの進め方
無料で始められるアプリの一つがPlanner 5Dです。公式サイトの記載によると、ウェブ、iOS、Androidで使え、2Dで描いた間取りを3Dで確認できます。確認時点の料金ページでは、無料プランでもプロジェクト数に制限はなく、家具カタログの一部が使えます。カタログの全点、写実的なレンダリング、図面の画像から3Dへの自動変換、3Dモデルの読み込みなどは有料プランの機能です。
日本の賃貸で試すときは、次の点を押さえると進みが早くなります。
単位をメートル法に設定し、壁の厚みは薄めにして内法で描く。
畳のテクスチャがなくても、床の色を変えて和室と洋室を区別する。
天井高を実測値にすると、3D表示で圧迫感の確認ができる。
正直な限界も書いておきます。無料プランで使える家具は限られており、日本の家具メーカーの実寸モデルがそのまま揃っているわけではありません。汎用の家具を実寸に合わせて調整する手間はかかります。また、精密な施工図を描く用途には向かず、あくまで「入るか」「通れるか」を確かめる道具として使うのが現実的です。料金や日本での支払い方法は、公式サイトで最新の条件をご確認ください。
代替としては、国内向けの間取り作成ソフトであるマイホームクラウド、家具メーカーのカタログと連動する配置シミュレーター、スマートフォンのカメラで採寸するmagicplanなどがあります。手描きに慣れている人なら、方眼紙に1マス50cmで描く方法も、意外に早く正確です。
用途別の判断表
やりたいこと | 無料で足りるか | 補足 |
|---|---|---|
家具が入るかを確かめる | 足りる | 実寸入力と内法の実測が前提 |
動線と扉の干渉を見る | 足りる | 開き方向の再現が鍵 |
3Dで雰囲気を見る | おおむね足りる | 高画質のレンダリングは有料 |
図面PDFから自動で3D化 | 有料 | 手で描き直せば無料で可 |
施工業者に渡す図面 | 向かない | 専用のCADか業者に依頼 |
まとめ
間取りアプリで家具配置を試す作業は、畳数を面積に換算し、内法を実測し、家具を実寸で置いて動線を確かめる、という順序さえ守れば無料の範囲で十分に成立します。二案を保存して比べれば、引っ越し後の「入らなかった」「通れなかった」はほとんど防げます。まずPlanner 5Dの無料プランで現住居を描いてみると、操作と寸法感覚の両方を一度に身につけられます。


